第12番 焼山寺



2007年10月20日更新

第12番 焼山寺 (しょうさんじ)
2007年10月18日巡礼
「お遍路転がし」と言われ、昔はおそらく何人もの生き倒れが出たであろう険しい道なき道を歩かねば辿りつけないお寺です。
車で廻るには更に大回りが必要で、片道の行程が35km以上。
途中何箇所も車幅ギリギリの場所があるらしく、『水曜どうでしょう 〜四国八十八ヶ所3』では夜中行くか行かないかの葛藤に悩む姿がひとつのハイライトになっていました。

さて、その焼山寺への道。
結果から言えば第67番 雲辺寺、第60番 横峰寺への道のほうが険しく感じました。
期待が大きかった事もあるのかもしれません。(どんな期待じゃ・・・?)
たしかに雲辺寺や横峰寺とはまた違った危険箇所があり、車1台がやっと通れる幅の道が2km近く続く道やら、急カーブの続く県道があり、バリエーションには富んでいます。
おそらく最大の難所である車幅ギリギリの道を、とんでもなく遅い車に延々とつき合わされたので怖く感じなかったのかも・・・
最もこのオバサンの運転が遅い上にぎこちなくてその方が怖く感じました。
無理やりこの細道を遅く遅く走って後ろからプレッシャーを感じるくらいなら抜かせば良いのに、その知恵もないのでしょう。
オバサン運転か話に夢中でバックミラーなんて見ていないし。
それでも順打ちでそれまでのお寺がすこぶる順調に廻れるだけに、とてつもない難関に思える事は確かでしょう。

山頂の駐車場に車を止めると、そこから長いけれども美しく整備された参道が続きます。
左側には灯篭のついた石の欄干が並び、右側には仏像が並びます。こちらはまだまだ整備中のようで寄進募集の看板がありました。
お寺に近づくと右手に見覚えのある景色が、
「きっと、大泉さんここ登らされたんだよ。きっと」(注:『水曜どうでしょう』の一こま)

石段を上がると山門に到着。
普通、山門の中をのぞくと本堂が見えるのですが、巨大な杉の木に隠れています。
本堂をお参りして、「あれ?大師堂は?」
大師堂は新築中の様で、一段下がった納経所の横に大師像が仮安置されていました。
納経所で「本当に大きな杉の木ですね。」とお話しすると、
「古いものだと500年を超えるそうです。」
根元の直径で2m以上はある巨木です。

お参りも終えた事だし、石段を降りると女房が「これ見て。」
欄干の間に石で作られた小さな雀が置いてありました。
「かわいいねぇ」
帰りにゆっくりと見ながら歩くと、そこここに雀、猿、蛙、兎等の石像があります。
とても小さいのですが、すごく楽しめました。
粋な演出が楽しい参道です。

    

左より 山門  山門より本堂を望む  本堂

    

本堂から山門を望む  納経所




参道で見つけたかわいい石像たち

  

        


前のページに戻る

トップページに戻る